新型コロナウィルスの世界的流行で国内でもとんでもないことになっていますが、政府の要請が出る前に遠方に行く用は終えられたので、今のところ影響は少なく済んでいます。国立博物館も休館になったので、早めに特別展を見に行っておいてよかったと思いました。前売券を買っていたのに行けなかった人は気の毒ですが……。宝塚もラルクのライブも中止となり、どちらもチケットが取れずに悪あがきをしていましたが、これにてあきらめがつきました。
ということで、上野に行った次の週末は、輪島塗の蒔絵と沈金の作家に会いに輪島に行ったので、仕事のあと兼六園&金沢城に寄ってきました。泊まったホテルに置いてあったリーフレットで「金沢城・兼六園四季物語 冬の段(ライトアップ)」というイベントをやっていることを知ったので。
5時過ぎに金沢駅に戻ってきたので、不要な荷物をホテルに置いたあと、バスで21世紀美術館バス停まで行き、真弓坂口から兼六園に入園。入園料は無料でした。ライトアップは兼六園と金沢城公園と玉泉院丸庭園で行われていて、全部まわるとそれなりに時間がかかりそうだったので、まずは腹ごしらえをしようと思い、茶店通りへ。開いていたのが城山亭だけだったので、金沢名物の治部煮を食べることにしました。
鶏肉があまり好きではないので牛肉に替えた治部煮丼を頼むと、団体客の注文が入ったばかりなので20分ぐらいかかると言われたため、一杯やりながら待つことにし、天狗舞の小瓶と、空きっ腹だとマズいので、ツマミに生麩田楽を注文。件の団体客がうるさかったので、ライトアップされた石川門を眺めながら外で飲むことにしました。その日は日中16℃ぐらいまで気温が上がった2月とは思えない暖かい日でもあったので。
城山亭前に置かれている茶屋椅子より眺める石川門と、注文した生麩田楽と天狗舞
店に入ったときはまだ明るかったのですが、注文した天狗舞と生麩田楽が出てきて店から出ると、あっという間に暗くなっていました。 生麩田楽を食べ終わったあと、スマホをいじりながらちびちびと天狗舞を飲んでいると、お待たせしているお詫びだと言って、店員のおにーサンがお造りを持ってきてくれました。田楽の皿をさげてもらってサービスのお造りをつまみつつ天狗舞を7割ほど空けると、ようやく治部煮丼が到着。すでに酒肴でお腹が膨れていた身には、けっこうなボリュームでした。
その日の夕食。豪勢です。治部煮丼には金箔がかかっていました。
治部煮丼を完食することを優先したので、最後はお腹がいっぱいで天狗舞を全部飲みきれず、小瓶をテイクアウトさせてもらったほど満腹状態になったので、これは1~2時間は歩いて消化しないとダメだろうと思い、再び蓮池門口から入園。
徽軫灯籠
霞ヶ池
唐崎松
明治紀念之標
根上松
霞ヶ池の蓬莱島
栄螺山より霞ヶ池
瓢池の海石塔と翠滝
立入禁止のところ以外はほぼ見たので兼六園を出ると、お堀通りを越えたところにある金沢城公園へと向かいました。
石川橋より石川櫓
公園内より石川櫓
橋爪門続櫓
金沢城公園を横切り、続いて玉泉院丸庭園へ。「玉泉院」とは織田信長の娘で、初代藩主利長の正室となった永姫のこと。永姫が亡くなったあと、その屋敷を取り壊し、ニ代藩主利常が造ったのがこの庭園だそうです。ちなみに、利長の父である利家は加賀を領国としていましたが、藩ができる前に亡くなったので、あくまでも藩祖の位置付けであり、初代加賀藩主は利長で、その跡を継いだ異母弟の利常が二代藩主になります。
玉泉院丸庭園
石垣をバックにした庭園で、石垣を照らすライトの色がだんだんと変わっていく照明プログラムをやっていました。
ライトアップされた石垣と雪吊り
玉泉院丸庭園を出たあと、もう少し歩いたほうがいいような気がしたので、南町・尾山神社バス停まで行くことにし、ついでなので尾山神社へ寄ることにしました。昔、前田家に興味が湧いて野田山やら天徳院やら前田家関連の史跡をまわったことがあり、もちろん利家を祀る尾山神社もその時に訪れていて境内は隈なく見ているので、今回は参拝だけして引き上げ、バス停へ。バスに乗って駅まで行き、ホテルに戻り、長い一日が終わりました。
尾山神社の神門