羽生雅の雑多話

引越してきました! 引き続きよろしくお願いします!

岐阜寺社遠征~白川八幡神社、明善寺in白川郷

 先々週の木曜金曜に輪島と金沢で仕事があり、土曜に帰ることにしていたので、帰る前に白川郷に行ってきました。当初はまだ行ったことがない越前二宮の剣神社か、10月1日にオープンした一乗谷朝倉氏遺跡博物館にでも行こうかと考えていたのですが、そこまで自分で移動するのが面倒くさくなり、とはいえ、もはや金沢や富山で見たいものもなかったので、さてどうしようかと思っていたら、金沢駅発着の白川郷日帰りバスツアーというのがあったので、そちらに参加してきました。

輪島の白米千枚田。世界農業遺産です。もう稲刈りが終わっていました。

千枚田の隣にある道の駅「千枚田ポケットパーク」から見える七ツ島

輪島寿司処「伸福」の地物にぎり

 

 時間に縛りがあり自由に動けないので、海外旅行も含めてツアーにはあまり参加しないのですが、昨年公共の交通機関ではどうにも効率よくまわるのが難しい出羽三山に行くために利用し、思っていたよりも満足できたのでその後も利用するようになり、5月にも有田&久留米での仕事ついでに博多駅発着の高千穂バスツアーに参加しました。アクセスが悪いところは公共交通機関を乗り継いで行けたとしても本数が少なく、結局は電車やバスの時間に合わせなければならないので、自由時間がある程度設定されているツアーならば、滞在時間はそんなに変わらないように思えました。

 

 しかも、ここ数年はコロナ対策でバスが密にならないように定員も少なめで、参加者もほとんどが一人か二人参加。なので、今のところ車内でうるさく喋ったり集合時間に遅れたりする困った客に遭遇することもなく、その意味でも快適に利用できていました。しかし水際対策が緩和され、全国旅行支援が始まった今後は、外国人も含めて旅行者が増えるので、そうもいかなくなる気がし、ならば、ツアーの参加者も少ない今のうちに、人出が多くなりそうな世界遺産に行っておくかと思い、参加。白川郷世界遺産なので一度行ってみたかったのですが、特にこれが見たいというものがあるわけではないので、なかなか腰が上がらなかったのですが、今までの経験により、遠征しているときに歩きまわるのが困難な気温ではなく、嵐の襲来もなく雨風の心配もない好天という条件は、望んでも揃わないことは身に沁みてわかっていて無駄にしたくなかったので、今回いい機会だと思い、訪れることにしました。

 

 ということで、9時過ぎにホテルをチェックアウトして荷物を預かっておらうと、20分に金沢駅西口の集合場所に行き、9時30分に出発。カリフォルニアからの参加者がいたので、ネクタイを締めたサラリーマンのような男性の添乗員が日本語に続いて英語でガイドをしてくれました。途中で1回トイレ休憩があり、10時45分に白川郷荻町城跡展望台に到着。

荻町城跡にある世界遺産の碑

天守閣展望台からの風景

寄るとこんな感じ。

 

 11時過ぎに展望台から下って「いろり」という店に到着すると、いったん解散して12時45分に再集合し、その店で昼食だったので、まずは添乗員サンに教えられた、どぶろくと栃の実のジェラートを食べに行きました。昼食の前後だとボリューム的に厳しいと思ったので。そのあと、事前リサーチでちょうど例大祭であることを知ったので、白川八幡神社へと向かいました。

 

 白川八幡神社例大祭は「どぶろく祭り」として知られる白川郷の秋の風物詩で、五穀豊穣、郷の平和などを祈願して、神社の酒蔵で独特の製法で醸造されたどぶろくが神に捧げられ、参拝者にも振る舞われます。コロナ禍で規模を縮小し、民俗芸能の奉納などの主要行事は中止となったみたいですが、どぶろくは振る舞われていたので、参拝後、拝殿で「例大祭」の文字が入った御朱印をいただくと、特設テントで記念盃を購入し、どぶろくをいただいてきました。多少酸味が強かったのですが飲みやすく、とはいえアルコール度数は14度ほどあり、空きっ腹にはきくはずなので、先に栃の実、どぶろく、和栗のジェラート3種盛りを食べておいてよかったです。安心して、勧められたお代わりも飲み干してきました。

和田家からの道

神田家

稲刈りの終わった田と明善寺庫裡

白川八幡神社拝殿

白川八幡神社の釈迦堂。見事な茅葺き屋根です。

釈迦堂の仏像

釈迦堂についての説明

どぶろく祭の記念盃と例大祭御朱印

 

 続いて浄土真宗の寺である明善寺に行き、庫裏と本堂を見学。およそ200年前――江戸時代末期に建てられた明善寺の庫裏は五階建て合掌造りとして最大のものだそうです。

明善寺の茅葺きの鐘楼。奥は本堂。

鐘楼についての説明板

庫裏の中から見える隣の合掌造り

庫裏の中から見える本堂の茅葺き屋根

庫裏の屋根裏。庫裏は郷土館になっていて、昔の道具が展示されています。いただいたパンフレットによると、蚕の飼育場だったそうで、柱が黒いのは、焚火の煙によって、欅や檜が漆塗りのような光沢を放っているとのことです。

見学の最後に居間の囲炉裏でくつろげます。白木が焚火の煙で黒くなるほど生活の中で囲炉裏を使うことによって建物が燻され住居の耐久性が高まったそうですが、囲炉裏を使う機会が減ったことにより、40~50年に一度だった茅葺きの葺き替えの周期も短くなっているそうです。

 

 明善寺を出ると12時半だったので、庄川沿いの秋葉神社に寄ってから、メイン通りではなく本覚寺の前の道を通って「いろり」へと向かいました。

秋葉神社から「いろり」に向かう途上の合掌造りその1

秋葉神社から「いろり」に向かう途上の合掌造りその2

秋葉神社から「いろり」に向かう途上にあった石碑

こんなのもいました。赤いボディと黒地に白抜き文字の名前のインパクトが強すぎて、思わず立ち止まってガン見してしまいました。「ひだっち」……いったい何者? シッポがあるから猫? 知らなかったので後で調べたら、飛騨高山PRキャラクターのようです。そういえば、白川郷は高山と同じ飛騨地方でした。昔の飛騨国ですね。

 

 再集合時間の5分前に着きましたが、添乗員は見あたらず、どうしたものかと思っているとドライバーが店内に案内してくれ、食事会場に入ると、ほとんどのツアー参加者はすでに食事を始めていました。そんなに見るところがなかったのかと思いましたが、添乗員に合掌造りはどれも同じだから内部を見るのは一つでいいと言われたので一つだけ見学し、あとは添乗員おすすめのビュースポットに行って写真を撮るぐらいなら大してかからず、買い物もしないのなら時間も余るかと思いました。

「いろり」の昼食。鍋は飛騨牛の朴葉味噌焼きです。

 

 1時10分過ぎに食事を終えて、食事処に隣接する土産物屋でどぶろく羊羹と添乗員おすすめの紫蘇もなかを買い、出発まで15分ほどあったのでメイン通り界隈をぷらぷら歩いていると、豆菓子専門店の豆吉本舗があったので、白川郷店限定の飛騨どぶろく豆と飛騨栃の実豆、それとレジ前に中津川の新杵堂の栗きんとんがあったので購入。「石川県から来たけど、そういや白川郷って岐阜県だったな」と改めて思いました。県が違えども金沢市のほうが岐阜市より断然近いですが。

食後の散策で出合った合掌造りとススキ

 

 出発時刻の5分前にバスに戻ると、今度は自分が最後で、席に着くなり、全員が揃ったということで、予定より5分早い1時25分に出発。途中で富山県福光町にある「ささら屋」の本店に寄り、白エビせんべい2枚の手焼き体験を経て、予定より10分早い15時10分に金沢駅に到着しました。渋滞にハマったりして駅に着くのが遅くなっても焦らないように、帰りの新幹線は16時48分発のかがやきにし、まだ1時間以上時間があったので長町あたりに行ってもよかったのですが、スマホの電池が4%ぐらいしかなく、途中で電池切れとなり、写真を撮るのも決済をするのもできなくなりそうだったので、あきらめてネットで駅近くでコンセントがあるカフェを探し、ヒットしたハイアットハウスのラウンジで一服することに。充電しながらコーヒーでも飲もうと思っていましたが、店に行ってみるとスパークリングがあったので、そちらを注文。どぶろくを飲んだせいで、昼食の時にはアルコールを飲む気になれず、お茶だけで済ませたので、ちょうどいい感じでした。節電のため控えていたネット検索やメールのチェック、写真の整理などをしながら1時間ほど過ごし、16時20分に店を出て、駅構内のホテルに寄って荷物を引き取ったあと、もうアルコールはいらなかったので、スタバでコーヒーを購入。30分過ぎに改札を入ると、金沢が始発のため、すでに車両が入線していたので乗車。これにて遠征終了です。

ハイアットハウス金沢のHバー。初めて行きましたが、静かでよかったです。