引きこもって過ごすクリスマス3連休です。
震災後、機会があったら訪れようと思っていた熊本に、ふっこう割を使って行こうかと考えていましたが、体調があまりよくないので断念。特別公開などがないとすぐに挫折します。
連休前の22日は、高校時代からの友人と毎年秋に行っている恵比寿の「マッシュルーム」というフレンチレストランにディナーを食べに行きました。時節柄クリスマスメニューオンリーで、いつも楽しみにしているキノコ尽くしコースはありませんでしたが、肉料理に使われていたトリュフソースなどは、キノコ専門フレンチだけあって絶品でした。
料理が美味しいのと、ストレスが溜まっていることもあり、やや飲みすぎて、翌23日は気分が悪くてダラダラ。24日は週1の家事をやって、両親に送るクリスマスプレゼントの受け取り、荷造り、発送をして、先週からハマっているNHKのドラマ「クロスロード」を見終わったら、あっという間に日暮れ。このドラマ、けっこうおもしろかったです。最終回は刑事ドラマとしてはすっきりしない終わり方でしたが、謎解きが描きたかったのではない、こういう曖昧なことが世の中にはたくさんあるということが言いたかったのだという主張のような気がして、まあ納得でした。それにしても、舘ひろし、年を取っていい役者になりましたね。
夜は例年通り、全日本フィギュアをテレビ観戦しながら年賀状書き。先週ネットで注文した住所印が5日ぐらいで発送と書いてあったのに届かなかったので、住所印刷からしなければならず、いつもより時間がかかり、残念ながらあまり試合に集中できませんでした。
なんとか書き終えて、25日の朝起きて集荷に間に合うようにポストに投函する自信がなかったので、放送終了後コンビニへ。(宇野選手、初優勝おめでとう。クリーンな4回転は1本もなかったので本人としては不満が残る内容でしょうが、羽生選手不在の大会で確実に勝つということが重要です。その強さがないと、世界の壁は越えられません。)
で、年賀状を出すついでに、コンビニ受け取りになっていたSMAPの新譜をようやく引き取ってきたので、本日聴いております(長い前ふりでスミマセン)。新譜といえどファン投票上位50曲のベストアルバムなので、目新しい曲はないため、発売日から放っておいたのですが、改めて聴くといい曲ばかりですね。
熱狂的なファンというわけではありませんが、彼らの音楽が好きで、アルバムは「ス」からリアルタイムで聴いています。ライブも「DRINK! SMAP」からほとんど行っていました。行けなかったのは、万博とかぶった2005年と2010年ぐらい。アルバムが出れば聴いてライブがあれば行くのは、SMAPとラルク・アン・シエルだけです。あとはデヴィッド・ボウイ。年明け早々にデヴィッドが亡くなった年の年末にSMAPが解散するとは……喪失感がハンパないです。デヴィッドは30年以上、SMAPも20年近く聴いてきましたから。
前にも書きましたが、長く続くものには、それだけの理由があります。そして、もしそれがその世界における第一線をキープしたままということになれば、見て触れて知るだけの価値があると思っています。好き嫌いはあるかもしれませんが。
トップで長く続いているからこそできることがある、許されることがある、許されないとできないことができる。トップの座に居続けているからこそ、その先を目指すことができる、まだ見ぬ領域に辿り着ける可能性がある、辿り着いたその場所を人々に見せることができる。ゲーム界における「ドラゴンクエスト」、少年マンガ界の『ワンピース』……業界のトップランナーで長く続いていて不動の人気があるから、ゲーム界、マンガ界を超えたさまざまな広がりを見せて、最初の頃には想像もしなかった新たな世界に発展して今も楽しませてくれている。『ワンピース』は、あそこまで人気が出なかったら到底描けなかった話になってきていると思います。それをおもしろいと感じるかは人それぞれだと思いますが。今の内容は読者の支持があったからこそ辿り着けた境地であり、我々ファンが作者の尾田さんに行くところまで行けと後押ししているから生まれている物話だと思っています。
そんなふうに思えるのが、J-POP界では、SMAPとラルクでした。二組ともトップにいるプライドと責任感をすさまじく感じます。期待を裏切るようなことはできない、これだけの人と金を動かせるけど、動かせるからこそ下手なことはできないという姿勢が、パフォーマンスの随所から感じられました。大きな人気に支えられて、人ができないことにチャレンジするチャンスを与えられて、けれども、そのチャレンジから逃げることは雰囲気的に許されない、皆が満足する結果を出さなければならないプレッシャーの重さは想像を絶するものだと思います。hydeは、ラルクが大きくなりすぎて何をするにも大げさになるから、自由に動けるVAMPSとしての活動にシフトした――なんて話も聞いたことがあります。
おそらく、SMAPも同じだったのではないでしょうか。
大きくなりすぎて、このまま続けていけるのだろうか、どこまでこのままで行けるのか、ここ数年はそんな思いに悩まされていたと思います。そして、メンバーみんなが確実に年を取っていく以上、同じことをずっと続けることはできない、いつまでも続くものではないこともわかっていたと思います。でも、自分たちだけの問題ではないので、歩みを止めるのは難しくて……「もんじゅ」みたいなものですね。やっと廃炉が決まりましたが。この騒動で存続を選べば、もはや解散できる機会が今度はいつくるかわからない、不安を抱えたまま若いころと同じ場所に居続けるより、これからの人生を見据えて今の自分にふさわしい居場所を探し、先行きの不安のない長続きする新たな世界を築くことを選んだのだと思います。彼らの年なら、やろうと思えばまだ何でも選べますから……ほとんどが不惑を超えていて昔なら「惑わず」の年齢ですが、定年も寿命も延びた今の時代なら。
ということで、解散という彼らの選択に個人的には納得しているのですが、SMAPの新しい音楽がもう生まれないのは寂しいですね~。
SMAPのために書かれた数多くの作品の中から、彼らは自分たちがいいと思うものだけを選んでアルバムを作ると聞いたことがあります。その結果、名の知れたミュージシャンが手がけたものもあれば、無名のソングライターの作品もあり、「夜空ノムコウ」を書いたスガシカオなども当時は知る人ぞ知る存在でしたが、注目されてブレイクしました。中田ヤスタカやゲスの極み乙女。の曲を取り上げるのも早かった。最後のオリジナルアルバムとなってしまった「Mr.S」には、宝塚の座付き作曲家である太田健さんの曲も入っていましたし。アルバム作りでそんなことができるアイドルはいないでしょう。嵐は嫌いではありませんが、特に好きな歌というのがなくて、1曲も歌えないです。
SMAPは本当にいい曲が多くて、アルバムの中にシングル曲以外で1、2曲はいい曲を超えた名曲がありました。今回1位の「STAY」もそうですね。私が投票した「ひとつだけの愛~アべ・マリア」もそう。選外でしたが、もともと50位には入らないだろうと思っていて、でもライブで聴いて一番感動した曲だったので、迷わずこれにしました。以下、My SMAP Best10です。(順不同)
・ひとつだけの愛~アベ・マリア
・STAY
・Dawn
・Fine,Pece!
・真夏の脱獄者
・DaDaDaDa
・愛がないと疲れる
・ソウデス!
・雪が降ってきた
なんか剛びいきの選曲になりましたが、SMAPの中でも一番注目していたのが彼だからかもしれません。最初の頃はホントにメンバーかというくらい存在感がなくて、ライブのMCなどでも所在無さげでしたが、ドラマ主演が成功してからは着々とスターの道を歩み、映画や舞台などテレビに限らない活躍で、人間が成長していく過程をまざまざと見せてくれました。年々自信をつけて堂々とした態度に変わっていくつよぽんを見るのはとても楽しかったです。韓国語を学ぶところから始めてチョナンカンというキャラクターを完璧に作り上げての幅広い活動も見事だったと思います。
あなたたちが歩んできたのは、それ以前には考えもしなかった道、そこに道があるとも思わなかった、歩けるとも思わなかった道。すなわち奇跡の道。このベストアルバムは、まさしくそんな奇跡の道の軌跡。あなたたちのことを介して生まれた付き合いもありました。わかりあえた人もいました。そのすべてがいい出会いでした。
本当にありがとう。そして、長いあいだお疲れ様でした。個々のこれからの活躍を楽しみにしています。
ソウデス! ここから始まるよ
ソウデス! 新しい世界
ソウデス! ここから始まるよ
ソウデス! 新しい世界
(以下、26日に追記)
最後のスマスマが終わりました。
見たのは9時からでしたが、「STAY」「A Song For Your Love」「オリジナルスマイル」「Can't Stop!!-LOVING-」あたりで目頭が熱くなりました。「STAY」や「オリスマ」はカラオケで何度も、何年も歌ってきた曲ですから……もちろんこれからも持ち歌として歌わせていただきます。