凄かったですね～、ネイサン・チェン選手の演技。テレビ中継のナビゲーターである大ちゃんこと髙橋大輔元選手も番組の中で言ってましたが、体の使い方が実に素晴らしい。バレリーナが4回転を、しかも一番難しいとされるルッツの4回転+3回転のコンビネーションをクリーンに跳ぶのだから、無敵です。夕食の蕎麦を食べながらテレビ観戦していたのですが、彼の演技中箸を持った手が動かせなくて、やや麵が伸びてしまいました（笑）。それほど見入ってました。私が求めてやまない高い技術と豊かな表現が融合した演技を、アメリカの17歳の少年が見せてくれました。現時点の力で言えば、ミスをしなければ来年のオリンピックチャンピオンは彼です。この調子で年々成長し、年齢を重ねて円熟味を増し、いっそうの深みが出てくれば、どんな演技をする選手になることやら。ベテランになって「海賊」に匹敵する古典バレエの名曲を使ったプログラムを披露されたら、ノーミスの演技を見るたびに感動で泣きそうな気がします。
ネイサン・チェン選手がバレエなら、ジェイソン・ブラウン選手はミュージカルを見ているような芸術性がありましたね。フジテレビアナウンサー曰く「絶対王者」のプリンスは…相変わらずでした。ブラウン選手の後は気の毒です。宇野昌磨選手は硬かったかな。大ちゃんは「非常に集中していた」と言っていましたが。ジャンプの出来は今一つでしたが、それでも2本の4回転を堪えてしっかり点を稼ぎ、自身初の100点超えで、チェン選手に次ぐショート2位は見事でした。でも個人的には、今回出場の日本選手の中では、田中刑事選手が一番よかったです。4回転は回避することになりましたが、色気がにじみ出たいい演技でした。
