今月第一週目の土曜には、駒込の六義園のライトアップを観てきました。
都立公園なので地味なイベントだろうと思って行ったのですが、意外に混んでいて驚きました。江戸時代の大名屋敷跡ですから、もちろん過去に何回か行ったことがあるのですが、いつもわりと空いているので。
順路を逆行できないくらい人が多くて、のんびりしたいような環境ではなかったので、一周してさっさと飲みに行きましたが、その日は天気がよかった上に、スーパームーンの前々日で月がきれいだったので、ライトアップ風景としては1.5割増しだったのではないでしょうか。
広重の「亀戸梅屋敷」と「猿わか町夜の景」を足して二で割ったような感じ……?
月に紅葉とくれば、一杯飲みたくなるもの。お店に予約を入れていましたが、つい屋台の日本酒に手が出てしまいました。こういうところでは何故か、なんてことない安酒が、うまく思えるのが不思議です。
せっかくなので、「うき世の月」を詠んだ歌以外の月の歌で、好きな歌を挙げておきます。とりあえず季節は無視して。
月やあらぬ春や昔の春ならぬ
わが身ひとつはもとの身にして
熟田津に船乗りせむと月待てば
潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな