羽生雅の雑多話

引越してきました! 引き続きよろしくお願いします!

「紅葉と大名庭園のライトアップ」in六義園

 今月第一週目の土曜には、駒込六義園のライトアップを観てきました。


 六義園は犬公方こと五代江戸将軍・徳川綱吉側用人だった柳沢吉保の江戸下屋敷に作られた庭園の跡。現在は東京都が管理する特別名勝です。

 都立公園なので地味なイベントだろうと思って行ったのですが、意外に混んでいて驚きました。江戸時代の大名屋敷跡ですから、もちろん過去に何回か行ったことがあるのですが、いつもわりと空いているので。

 順路を逆行できないくらい人が多くて、のんびりしたいような環境ではなかったので、一周してさっさと飲みに行きましたが、その日は天気がよかった上に、スーパームーンの前々日で月がきれいだったので、ライトアップ風景としては1.5割増しだったのではないでしょうか。

イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4
広重の「亀戸梅屋敷」と「猿わか町夜の景」を足して二で割ったような感じ……?

 月に紅葉とくれば、一杯飲みたくなるもの。お店に予約を入れていましたが、つい屋台の日本酒に手が出てしまいました。こういうところでは何故か、なんてことない安酒が、うまく思えるのが不思議です。

 せっかくなので、「うき世の月」を詠んだ歌以外の月の歌で、好きな歌を挙げておきます。とりあえず季節は無視して。

月やあらぬ春や昔の春ならぬ
 わが身ひとつはもとの身にして

熟田津に船乗りせむと月待てば
 潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな

 平安時代飛鳥時代を代表する歌人である在原業平額田王の歌ですが、どちらも屈指の名歌だと思います。額田王の歌は、これぞまさしく「今でしょ!」の歌ですよね。