あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。
さて、例年であればスキーに行っている3連休ですが、今年は年明けからフランスに行っておりまして、昨日帰ってきました。
いつもより一日早い12月30日に親元に顔を出し、31日にお墓参りに行き、紅白はつまらなかったので先に休ませてもらって、翌朝元旦は9時ぐらいに起き、3時ぐらいまで毎年恒例のセブンブリッジの熱闘を終えて、夕方帰宅。明けて2日、箱根駅伝の往路を観戦したあと旅支度をして、夜7時過ぎに家を出て羽田空港へ。
空港到着後、キャリーバッグをラッピングしてからドロップオフし、銀行で両替をしたあと時間があったので、出発ロビー階に直結している「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」のレストランバーでシャンパーニュとスパークリングワインを二杯飲み、ほどよい時間になったので手荷物検査場に行ったら、セキュリティチェックでアウト。旅行用ポーチに入れっぱなしのヴィクトリノックスのアーミーナイフが引っかかってしまいました。ないと不便なので、飛行機の時は預ける荷物に移し替えるようにしているのですが、すっかり忘れていました。仕方がないので、1階のローソンに行ってレターパックライトを買い、自宅へ郵送。再度セキュリティチェックを通って搭乗口へ向かったら、幾ばくもなくして搭乗開始。もともと23時50分発のエールフランス便でしたが、予定より10分早く23時40分に出発し、テイクオフ。
今回のフライトは、10時間を超える長距離便では初めてともいえる酷い揺れで、新年早々とんだ目に遭いました。最近とみに弱くなった三半規管がイカれたのか、ミールサービス後、体が熱くなって貧血を起こし、一気に気持ち悪くなって、これは絶対に吐くと思ったので、席を離れてキャビン後方に行き、たむろしていたキャビンアテンダントに「Please a paper bag.」と訴えたのですが、間に合わず嘔吐。「参った、勘弁してくれ」と思いましたが、同時に、席でやらなくてよかったと心底安堵しました。近くにキャビンアテンダントも多くいたので、迷惑をかけてしまいましたが、彼らは慣れているのか、手早く片づけてくれました。
ペーパーを束でもらって服の汚れを落とし、なんとか貧血も治まって席に戻り、その後は爆睡。起きたら、あと3時間強で到着だったので、寝直すのはあきらめて、斜め前の乗客が「シェルブールの雨傘」を観ていたので、残りの時間でそれを観ることにしました。
「シェルブールの雨傘」は五指に入る好きな映画で、何度観ても飽きません。好きすぎて、フランス語の歌詞を覚えるほど観ました。今ではほとんど忘れていますが。今回久しぶりに観て、「やっぱりこの映画、最高」と思いました。ミシェル・ルグランの音楽がいいのは言うまでもありませんが、音楽の使い方やストーリーとの調和、そして、これもハッピーエンドの一つなのだろうと思わせる、それでいて切ない割り切れないストーリー、俯瞰で雨の街ゆく人と彼らが差す傘を見せる最初のカメラアングル、ギイと結ばれたあとの、あかぬけたマドレーヌの変化とそれを表現する彼女の服の色使い等々、すべてが絶妙です。映画に時代は関係ないなと改めて実感しました。
私が中学・高校生の頃は今のようにパソコンも携帯電話もなく、娯楽といえば読書か音楽鑑賞、はたまた映画鑑賞でした。本も読みまくり音楽も聴きまくりましたが、少ない小遣いをやりくりして、映画も極力観ました。「E.T.」とか「バック・トゥ・ザフューチャー」とか「ネバー・エンディング・ストーリー」とか「戦場のメリークリスマス」とか「ラビリンス」とか（笑）。
あるマンガの主人公の影響で、リアルタイムではない古い映画を観るのも好きで、水野晴郎さんの『いやあ！ 映画って本当にいいもんですね』などを読みながら、テレビの深夜番組を中心に観まくりました。「シェルブールの雨傘」もその一つで、ビデオに撮り、くり返し観ました。ちなみに私が好きな昔の映画は「会議は踊る」「ポセイドン・アドベンチャー」「カサンドラ・クロス」「スティング」「2001年宇宙の旅」などです。あと、「裏窓」や「ダイヤルMを廻せ！」「鳥」といったヒッチコック作品も大好きです。役者はアラン・ドロンが好きだったので、「黒いチューリップ」や「悪魔のようなあなた」とかも好きですね。
「シェルブールの雨傘」を観終わったら、ちょうどミールサービスになったので、全部出してお腹が減っていたので軽く食べて、食後にゲームの上海をやっていたら、ほどなくシャルル・ド・ゴール空港にランディング。
早朝5時前に着きましたが、荷物の受け取りなどに時間がかかり、結局6時過ぎのRER B線に乗り、6時半過ぎにパリ北駅に到着しました。改札に向かい、45分頃、今回の旅の同行者であるＮ
……と、8日に上記のあたりまで記事を書いたのですが、翌日が個人的な仕事始めだったので、そろそろタイムアップということで、書きかけのまま終えました。そうしたら、9日に仕事から帰宅したあとぶっ倒れ、その後三日ほど38度の熱が続き、結局五日ほど寝込む羽目になって、ようやく今週から社会復帰しています。11月の京都旅行あたりから毎週のように出掛けていた無茶が祟ったようです。年ですね。12月は12月で、毎週のように忘年会でしたし……。
ということで、記事も中途のまま10日ほど放置してしまいましたので、8日付の本記事は、とりあえずこれにて終えることにします。
