羽生雅の雑多話

引越してきました! 引き続きよろしくお願いします!

羽生結弦の聖地はなんと「国生み」の舞台~諭鶴羽神社考 序

 本日は仕事帰りに歯医者に寄ってきました。去年の年末から2か月近く通っているのですが、まだ治療が終わりません。先月と今月は内科にもかかったので、医療費がとんでもないことになっています。

 
 去年の12月23日に友人とフレンチを食べに行った翌日、右下の歯が半分以上欠けていてビックリし、「なんじゃコリャ。イブだっていうのに、ひどいクリスマスプレゼントだ」と思いつつ、慌てて、かれこれ20年以上お世話になっている歯医者さんに連絡しました。年明けにフランス旅行も控えていたので、なんとか年末年始の休診に入る前に診てもらいたいと訴えて予約をねじ込み、診てもらったら、詰めていた樹脂が取れたとのこと。なので、その部分は詰め直せばよかったのですが、上の歯が虫歯でえらいことになっていました。
 
 引っ越したあと住所変更せずにいたら検診のお知らせが届かなくなり、そろそろ行かなければと思いつつも、別に痛いところがあるわけではないので、忙しさにかまけて歯科検診に行かずにいたら、あっという間に月日が経ち……約二年ぶりに会った先生に、「よくここまで放っておいたね、痛くなかったの? 物が詰まったりしたでしょ」と言われましたが、正直痛みはまったくなかったので、「物が詰まるのは、年を取って歯の隙間が空いてきたからだと思っていました」と本音で返答。「ひどい虫歯が3本あるよ。型をとって金属を入れたりしなければならないから、徐々に治していきましょう」ということで治療がはじまりました。で、毎週のように麻酔を打たれて歯を削られ、金属やら樹脂やらを詰め込まれています。そんなわけで、今年に入ってから、観劇の前後に食事をするときにワインを1杯飲むぐらいで、まだ一度もお酒を飲みに行けていません。我ながら信じられないことですが……。
 
 少々やるせなかったので愚痴りたかったのと、日記的な意味で上記を書きましたが、本日の主題は今話題の諭鶴羽神社になります。

 先日、平昌オリンピックのフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得したユヅこと羽生結弦選手が試合前に祈願に訪れたということで、参拝者が倍増しているという当神社。ファンのあいだで聖地とされているとのことですが、縄文・弥生史を研究している私にとっても、たいへん重要な聖地になります。……ではあるのですが、世間的には知る人ぞ知る超マイナーな神社なので、今回こんなに注目されていて、かなり驚いています。
 
 淡路島にある淡路一宮の伊弉諾神宮、石屋神社と岩楠神社、諭鶴羽神社、そして沼島の自凝神社は、行きたいのに行けずにいる神社の最たるところです。ここ数年関西に用があるたびに足を延ばせないか検討しているのですが、四社全部をまわる旅程が組めずに、いつも断念。京都や奈良のついでではなく、淡路島に絞って三泊四日とかで行かなければ、とても回れないと思っています。ユヅファンのように参拝祈願して絵馬を奉納しに行くわけではないので。
 
 『武蔵野の露と消ゆとも』を書き上げたあとに『ホツマツタヱ』と出合い、江戸時代から遠く遡った縄文時代史にハマって、かれこれ10年以上になりますが、私の研究は『ホツマ』の記述の証明というか、そこに書かれていることの裏に隠されている歴史事実を暴くためにやっていまして、いわば真実の探求といえば聞こえはいいですが、ミステリーの謎解きのようなものです。世に知られていないことを明らかにする――偽られてきたことや誤解されてきたことを正したいという意味では、和宮や家茂を中心に幕末期の徳川家や幕府側の事情を書き綴った『武蔵野~』の執筆と動機は同じです。
 
 ということで、今度は小説ではなく小論のようなものを書いていまして、『ホツマ』同様に初代天神のクニトコタチ=国常立からはじまってヤマトタケことヤマトタケル日本武尊まで明らかにしようと思っているのですが、体力の衰えもあって遅々として進まず、八代天君アマテル=天照の弟であるソサノヲ=素佐之嗚のあたりで止まっています。とはいえ、彼らの両親であるイサナギとイサナミが関わる国生みについての考察は終わっているので、いつものようにこの記事内で書こうと思ったのですが、記事の文体に合わせて書き換えるのが面倒になったので、諭鶴羽神社が関係する部分だけ書いたままの文章をアップしようと思っています。興味のある方はご一読ください(全文アップし終わるのがいつになるかわかりませんが……)。フィールドワークをしていないので現地に行けばまた何か新たな発見があり細かい修正が入るかもしれませんが、大筋は変わらないと思います。
 
 内容としては、『ホツマ』で「オノコロシマ」と呼ばれ、『古事記』では「淤能碁呂島」、『日本書紀』では「馭慮島」という漢字で表される島は、伝承地がいくつかありますが、これは淡路島の南にある沼島のことであり、それゆえ沼島には自凝神社が存在し、また、記紀に登場する「天の浮橋」とは諭鶴羽山地のことで、天の浮橋だからこそ聖地となり、諭鶴羽山地の中でも一番高くてわかりやすい、かつ淡路島の最高峰である諭鶴羽山に諭鶴羽神社が存在するのだという結論の検証になります。