11月29日の金曜日は、平日ですが仕事を休みにして、悠々自適な句会仲間と秋恒例の紅葉狩りで御嶽山に行ってきました。
その日は御岳駅に10時半集合だったのですが、メンバーの一人が電車遅れで青梅駅での接続がうまくいかず遅刻。青梅線の場合、1時間に1、2本なので、次の電車が来るのは40分後で、駅前に時間をつぶせるような店もなかったので、駅前交差点の橋を渡ったところにある玉堂美術館へ行くことにしました。
玉堂美術館の庭
小さいながらもなかなか見ごたえのある美術館だったので、十分満足して駅に戻り、メンバーが揃ったところで、バスに乗ってケーブルカー乗り場へ。
玉堂美術館から駅に戻るときに通った多摩川べりから見上げた御岳駅の前にある橋。下から見て、アーチ橋であることを知りました。
ケーブルカーで滝本駅から御嶽山駅まで行き、そこからさらにリフトを乗り継いで大展望台駅に到着。この時点で12時近く、15時から澤乃井の酒蔵見学の予約を入れていたので、御嶽神社まで行っている時間はないのでは――ということになり、展望食堂で食べ物を調達し、外のベンチで酒盛りをすることに。その日はメチャメチャ寒かったのですが、雨上がりの晴天で、空気が澄んでいて気持ちよかったので、熱いおでんやラーメンをつまみに飲む日本酒は最高に美味でした。とはいえ、しばらくすると日陰で座り込んでいるのも辛くなってきたので、紅葉を求めて近くの産土社へと向かいました。
産土社付近から見える御嶽神社。かなり距離あります。
青空に映える赤もみじ
御嶽神社の元宮と思われる産土社に参拝し、周囲を散策したあとリフトで降りると、滝本行きケーブルカーの出発時間までけっこう時間があり、かつ冷気に負けて飲み残した四合瓶もあったので、近くにあるテラスみたいなところで、またまた酒を飲むことに。
御嶽山駅近くから見える山並み
四合瓶を空にして、ケーブルカーで滝本駅に降り、バスで御岳駅バス停まで戻ってくると、多摩川沿いに整備されている御岳渓谷遊歩道を歩いて、沢井にある小澤酒造へ。
色づいていても赤みのない色合いは、これぞまさしく玉堂色という多摩川岸の木々。
秋晴れの御岳渓谷
少し青空が夕景になってきました。
酒造見学後、川沿いに造られた「清流ガーデン澤乃井園」のオープンテラスで、暮れゆく渓流を眺めつつ澤乃井の熱燗を飲み、陽が落ちて店も閉まったところで引き上げ、まだ5時過ぎだったので、立川で途中下車し、駅近くの大衆飲み屋で打ち上げをして終了です。
澤乃井の酒蔵
「清流ガーデン澤乃井園」から見える渓流風景
……ということで、例によって以下は句会に提出したヘボ歌三首。なんとか年内にということで、大晦日ギリギリ、実家へ向かう新幹線の中で仕上げました。
玉堂の色はこれだと知らしめる
御岳の山の秋の彩り
山の上 吐息も白き 空の下
友と呑む酒 寒さ忘れる (束の間)
大都会 見下ろし思う ビル群も
わが身も所詮 蟻と変わらず