羽生雅の雑多話

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静岡神社遠征~事任八幡宮、小梳神社

 あけましておめでとうございます。
当ブログもボチボチ進めてまいりますので、ことしもよろしくお願いします。
 
 年末年始は大晦日から親元へ行き、元旦は祖父母のお墓参りに行って、その帰りに近くにある遠江一宮の事任八幡宮に寄りました。が、本殿まで凄い行列だったので、回れ右をして帰りました。いつもはほとんど人がいないところなので、わざわざ並ばなくても、今度墓参に来たときにでもまた寄ればいいと思ったので。
 
 初詣はもう何年も行っていません。今回のようにどこかに行くついでに寄ったりすることはたまにありますが。普段から神社にはあっちこっち行っているので、あえて人が多いときに行く必要もないと思っていて、基本的にはその年の最初の神社参りが初詣ということにしています。
 
 なので、たまたま寄っても、混んでいれば、さっさと帰ることにしています。事任八幡宮は何度か行っていて、以前に摂末社や奥社もひととおりまわって写真も撮り、御朱印もいただいているので、さして未練もなく、お神酒だけ買って帰りました。ここのお神酒は花の舞酒造が造っているので。
 
 事任八幡宮八幡宮なので、当然のことながら八幡神――すなわち15代応神天皇が御祭神ではありますが、こちらは11世紀に石清水八幡宮から勧請された新参の神なので、主祭神は己等乃麻知比売命という神になります。他にこの神を祀っている神社を知らないので、当社は彼女の宮跡か葬地と思われます。宮跡なら己等乃麻知比売はこの土地を治めた神ということでしょう。実に興味深い神です。彼女についてはあまりに情報が少なすぎるので手を付けずにいますが、いずれ考察できたらと思っています。
 
 で、本日戻ったのですが、帰ってくるときに静岡駅で途中下車して、駅近くにある小梳神社に寄ってきました。ここは式内社なのでいつか行こうと思っていたのですが、普通の日は社務所に人がいなさそうな小さい神社なので、正月に親元に来たときに寄ろうと思っていて、けれどいつもバタバタしていて余裕がなく、今日ようやく行けました。
 
 当社の御祭神は建速須佐之男命奇稲田姫命。いただいた御朱印には「駿府少将之宮」とあり、由緒略記によれば、江戸時代には「少将井五所大神宮」と称したとのこと。「少将井」といえば、『枕草子』にも出てくる平安京の名井の一つで、この井戸には祇園社こと八坂神社の御旅所が置かれていたそうなので、当社は駿府における八坂神の御旅所ということなのでしょうが……ならば社名は八坂神社でも祇園社でもよさそうなものですが、小梳神社=小梳神の社=オグシ神の社ということは、主祭神スサノオではなく、彼の妃のクシイナダ姫のということなのでしょう。オグシはクシに通じますから。
 
 ということで、本年の初詣は小梳神社ということになりました。今年は、昨年行けなかった阿蘇神社と、石上神宮には行きたいですね、酉年ですから。石上神宮は行ったことがあるのですが、あそこの神使は鶏なので。きっと酉年にちなんだ何かがあるはずです。