羽生雅の雑多話

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ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ宿泊レポ~団体ディナーコースメニューを中心に

 1泊目の星野リゾートOMO7旭川は朝食のみでしたが、2泊目のザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパは朝・夕食付で、夕食は飯島豪総料理長監修のフレンチのフルコースという触れ込みでした。
 
 ホテルに到着すると、まずウェルカムドリンクのサービスがありました――ソフトドリンクでしたが。それから割り当てられた部屋に向かうべくエレベーターホールに行ったのですが、すでにたくさんの人が待っていて、エレベーターが来ても一度に全員が乗れるはずもなく、けれども次のエレベーターがなかなか来なかったため、誘導案内していたホテルスタッフに文句を言う客がいたので気分が悪くなり、集団から少し離れて椅子に座って待つことにしました。約100人の客が押し寄せてきたのだから、いっぺんに乗れなくてあたりまえ、スタッフに怒っても仕方がないことで、しかも予定より早く着いて、食事は6時からで十分余裕があるのに、何故優雅な時間を提供することが売りの高級リゾートホテルで人を不快にするような言動をするのかと不機嫌に思いながら4台ほど見送り、待っているのが3人ほどになったところで腰を上げて、空いたエレベーターに乗り、部屋へ行きました。

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クリスマス仕様のロビー。こちらでウェルカムドリンクをいただきました。
 
 荷解き後、食事開始の10分前に行くにしてもまだ時間があったので、ホテルブティックを見に行ったのですが、残念ながら買いたい物がなかったので、さっさと部屋に戻り、お湯を沸かして備え付けの紅茶を淹れて飲むことに。ティーバッグにしては美味しいダージリンを飲みながら、充電しつつスマホをいじっていると10分前になったので、部屋を出ました。

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館内はこんな感じ。
 
 サミットの写真を見てくると言って先に部屋を出た友人と夕食会場前で合流し、受付を済ませて夕食会場のウィンザーホールへ。八人掛け丸テーブルでの食事でした。無料で出てくる飲み物は予想どおり水だけだったので最初から別に頼むつもりでしたが、メニューにシャンパーニュがなかったので念のため注文を取りにきたスタッフに訊いたら、ないという返事。このホテルにシャンパーニュがないなんてことはあるはずがなく、有料なのに頼めないなんて……と不満でしたが、この食事における飲み物はすでに会場に用意されているものしか対応できないみたいなので、仕方なくカヴァを注文し、あとでバーに飲みに行くことにしました。
 
 コースは、特にフレンチ好きというわけではない人でも抵抗なく食べられるようにということを意識したような、全体的にフレンチフレンチしていない、素材の美味さを際立たせた料理でした。メニューは下記のとおり。
 
・彩り野菜のサラダと北海道の海の幸・山の幸のアンサンブル
 山の恵み“蝦夷鹿”、天然“トキシラズ”鮭のマリネ
 前浜噴火湾の鱈子とクリームソースのムース
 柔らかい炎の薪釜で洞爺の海水より作られる“淡雪塩
・苫小牧より届く地魚“カジカ”のフリット
 蜂蜜&バルサミコソースとオレンジ風味のクリームソース
 トマトのレリッシュ、ビーツのピュレと洞爺産ななつぼし米のリゾット
・柔らかい北海道産牛のアッシュと無花果のパイ包み焼き
 色とりどりの野菜とポテト 豊浦町下向さんの原木椎茸ソテー
 ポルト酒と甘酸っぱい“月浦ワイン”風味のクラシックソース
・風味豊かな抹茶とホワイトチョコレートのムース
 登別の爽やかなミルクとハーブ“タラゴン”の香りを付けたアイスクリーム
 ビターオレンジのアクセントとグランマルニエ香るカスタードソース

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前菜。蝦夷鹿の肉が、クセもなくて柔らかく、美味しかったです。

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魚料理。魚のフリットより、アクセントのオレンジとかのほうが印象的でした。

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肉料理。イチジクの風味がきいたパイ包み焼きも好みの味だったのですが、付け合わせのジャガイモがとにかく美味で、ほうれん草のソースとの相性が抜群でした。種類を訊いたら「インカのめざめ」とのことでした。

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デセール。前の3皿に比べると、特に感動もなく、ごく普通でした。
 
 食事直後は例によって食べ過ぎでドリンクも入らない状態だったので、30分ほど部屋で休んでからウィンザーポロバーへと出向きました。店内には二組の客がいただけだったので最初はテーブルに案内されましたが、お腹がいっぱいで、フードは要らず、飲むだけだったので、カウンターを希望し、私はシャンパーニュ、友人は余市蒸留所限定販売ウィスキーのハイボールを注文。メニューにはモエ・エ・シャンドンとありましたが、新たに封を開けて注いでくれたのはピぺ・エドシックでした。BGMはマライア・キャリーワム!などの往年のクリスマスヒットソングで、クラシックな装飾とともに古き良き時代を演出。横浜やら茂原に住んでいたというバーテンダーさんとたわいのない会話を楽しみながら2杯ほど飲んで部屋に帰り、1杯しか飲んでいない友人は温泉に行ったので、私は内風呂をのんびり使わせてもらい、備え付けのほうじ茶を飲んで就寝。

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ウィンザーポロバー。馬の後ろがカウンター。
 
 翌日の朝食は、和食、洋食、バイキングの中から「ギリガンズアイランド」での洋食を選択。卵料理を選べるアメリカン・ブレックファストだったので、オムレツを頼みました。コーヒーか紅茶の他、希望すればスパークリングワインももらえたので、注いでもらい、グラス半分ほど飲んだあと、テイクフリーのソフトドリンクコーナーからフレッシュオレンジジュースをもらってきて、なんちゃってミモザを作りました。食前酒もあり、付け合わせの野菜も美味しくて、朝からご機嫌だったのですが、時間がなくて、あまりゆっくりできなかったのが残念でした。こういう食事は1時間はないとダメだと思っているのですが、団体旅行に付いている食事なので30分もあれば十分だろうと高を括ってホテルの外を散歩したりして出足が遅かったので、不本意ながら泡を食って食べる羽目になりました。

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ホテルの外の、敷地内遊歩道から見える朝の洞爺湖

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下は溶けかかっているのか、なんとも個性的な形をした雪だるま。幻想的な背景とのミスマッチが最高でした。
 
 急いだのですが、それでもギリギリで、チェックアウトできたのは出発時間の3分前。朝食のレストランでも給仕をしていたバーテンダーさんが見送ってくれたので、慌ててお礼を言ってバスに乗りました。まだ全員揃っていないくて、我々が最後ではなかったのが救いでした。もっと余裕を持って滞在したかったし、滞在すべき場所だと思いましたが、個人で行って自分が満足する過ごし方をしたら、果たしていくらかかるのやら……残念ながら、そんな贅沢はしばらく無理そうです。