羽生雅の雑多話

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明智光秀探訪13 その1~福知山城光秀ミュージアム、福知山城、京都二条城イルミナージュ

 明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ麒麟がくる」もついに本日で最終回です。この大河ドラマが始まる前から2020年は光秀関連の史跡を訪れるつもりでいましたが、予想以上に深くハマりました。訪れる先々で新たに知ることが興味深く、かつ奥深かったからだと思います。

 

 話は明智光秀から少々飛びますが、明日本拠地宝塚での千秋楽を迎える雪組公演は、トップスターのだいもんこと望海風斗さんのサヨナラ公演なので、絶対に見逃したくないと思い、とはいえ前回の雪組公演は東京公演を申し込んだのですが、ことごとくチケットの抽選に外れて観られなかったので、東京よりはまだ競争率が低いような気がする宝塚公演のチケット抽選に申し込みました。春の緊急事態宣言により会期途中で中止となってしまった福井市立郷土歴史博物館の「明智光秀と越前ー雌伏の時ー」が12月19日から2月14日までの会期で改めて開催され、そちらにも行きたかったので。念には念を入れて、一番当選確率が高そうな平日のマチネを選んだら、なんとか当たったので、遠征を計画。昨年のことです。現在、人気・実力ともに宝塚一の組のトップスターの退団公演という非常に入手が難しい貴重なチケットなので、緊急事態宣言が発せられても、休演にならないかぎり行くつもりでした。サヨナラ公演も特別展も、この機会を逃すと、次はないと思われることなので。

 

 そんなわけで、北陸新幹線で金沢まで行き、特急サンダーバードで福井を経由して関西に出て宝塚まで行くかと考えていたところ、福知山光秀ミュージアム明智光秀の武将印を2月7日の閉館日まで来館者に配布するというニュースを知り、また、福知山市が「明智光秀からの手紙ー丹波攻略戦を語る史料ー」という図録を年明けに刊行し、福知山城で売っているという情報を得たので、福知山も再訪することにしました。……であればついでに、まだ行けていない盛林寺にある光秀の首塚に詣でようと思っていたのですが、京都府に緊急事態宣言が発せられてしまったので、残念ながら今回の福知山訪問は宣言が発せられたあとも休館はしないという光秀ミュージアムと福知山城に絞ることに。寺院関係は人が来ないという理由で閉まっていそうだったので。

 

 その代わりに、ちょうど福井からの通り道なので敦賀に寄り、福井県が光秀の飛躍の地ポイントとしてアピールしている金ヶ崎城址に行くことにしました。明智光秀羽柴秀吉が殿を務めた金ヶ崎の戦いの舞台です。敦賀にある名神大社で越前一宮の気比神宮は神代史上重要な史跡なので、式内社巡りを始めて早々に訪れ、その際に金崎宮にも行き、レンタサイクルを借りて気比神宮の奥元宮といわれる常宮神社まで足を延ばしましたが、以来縁がなかったので、久しぶりに訪れるのもいいかと思いました。

 

 ということで、先月30日に約2か月ぶりとなる新幹線に乗車。品川発10時17分ののぞみに乗り、12時21分に京都駅に到着。駅前のホテルに荷物を預けると、駅に戻ってe5489で予約してある特急券を発券してから、西口改札前のイートパラダイスにある料亭和久傳のカジュアル店「はしたて」に行き、昼食を摂ることに。数量限定メニューの「金目鯛ちらし寿司セット」がまだあるというので、そちらを選びました。

f:id:hanyu_ya:20210207165312j:plain「はしたて」の金目鯛ちらし寿司セット

 

 食事後、13時25分発の特急きのさきに乗り、14時44分に福知山駅に到着。福知山城の近くまで行く駅前発のバスは毎正時しかないことは2回の訪問でわかっているので、迷うことなく歩きで福知山城へ。15分ほどで到着し、今回はチケットを持っていなかったので、チケット売り場でミュージアムと福知山城の共通券を購入すると、そこで明智光秀の武将印がもらえました。

 

 入館者は40名までに絞っているとのことで、渡された整理券の時間に従って先にミュージアムから見学。予定どおりなら会期を終えて閉館しているはずで、貸出期間を過ぎているためか、展示史料はすべて複製のようでした。

 

 続いて福知山城に行き、検温&連絡先記入のあと、窓口で図録を購入。目当ての「明智光秀からの手紙ー丹波攻略戦を語る史料ー」の他、「明智光秀の生涯と丹波福知山」という福知山城天守閣再建30周年を記念して刊行された本もあったので、そちらも購入しました。ついでに、前回の訪問時はカード入れ紛失中で手元になかったため提示できなかった「いがいと! 福知山ファンクラブ」の会員証を見せると、PR武将明智光秀のポストカードがもらえました。最初に来たときにもらった特典は福知山城のイラストが描かれた缶バッジでしたが。

f:id:hanyu_ya:20210207180823j:plain冬の福知山城。初めて晴れていました。

f:id:hanyu_ya:20210207165534j:plain光秀ミュージアムでもらった明智光秀の武将印と、福知山城でもらった「いがいと! 福知山ファンクラブ」会員特典のPR武将のポストカード

f:id:hanyu_ya:20210207165618j:plain福知山城で購入した福知山市発行の図録と本。細川珠生さんの本は、子孫が書いたということで興味があり買ってあったのですが、読む時間がなくて放置していて、今回の移動時間でようやく完読しました。本屋で買える明智光秀関連本はこの本と「まっぷる明智光秀」ぐらいしか買っていませんが、ゆかりの地で購入した書籍や特別展の図録を読み込むのに、数年はかかりそうな気がします(笑)。

 

 ミュージアムと同じく、城内の展示も前回からほぼ変化はなかったので、最上階までサクッと見ると城を後にし、ゆらのガーデン内の土産物屋へ。前回訪れたときに品切れだったPR武将のA4クリアファイルをゲットすると、福知山駅に戻り、4時過ぎに城を出る前にe5489で予約した特急券を発券。それから駅構内のコンビニでタカラ缶チューハイとつまみに豊岡産のちくわを調達し、16時44分発の特急きのさきに乗車。

f:id:hanyu_ya:20210207165859j:plain福知山城の展示は10月に来たときとほとんど同じでしたが、歴史家の磯田道史さんが寄贈したという、この『慶長中外伝』はなかったような気がします。光秀の孫である熊本藩初代藩主細川忠利に召し抱えられた、光秀の娘婿である明智秀満の子孫のことが書かれています。

f:id:hanyu_ya:20210207182828j:plain特急きのさきの車窓から見えた福知山城

 

 18時8分に京都駅に到着すると、ホテルに行ってチェックインを済ませ、再び駅に戻って地下鉄に乗り、二条城へと向かいました。二条城では2月21日まで「京都二条城イルミナージュ」を開催していて、今回は「日本の四季」をテーマに、京都の春夏秋冬と二条城の歴史をイルミネーションで表現するとのことだったので、12月に訪れたばかりでしたが、見てみたいと思い、またまた足を運びました。通常であれば開場時間は5時半から10時までなのですが、緊急事態宣言中は8時までとなり、受付は7時半まで。そのため、福知山での滞在時間が当初の予定より1時間ほど短くなりました。10時までなら、明智茶屋にも寄ったのですが。

 

 7時前に二条城前駅に到着し、地上に出ると城の周囲は閑散としていて、券売所も開いていないみたいだったので、東大手門の前に立っていたスタッフと思われる人に「イルミナージュを見に来たのですが、当日券は売ってないのですか?」と訊くと、「城内で販売しております」と言うので、東大手門から入城。築地塀の前で右に曲がって休憩所があるほうに進んだのですが、まったく人けがなく夜闇が深まるばかりだったので、引き返してスタッフに訊いたほうがよいと思い、来た道を戻ると、前方に明るい場所を発見。門から入って左手のほうにチケットを販売するテント小屋があり、検温&連絡先記入後に買うことができました。

f:id:hanyu_ya:20210207170559j:plainライトアップされた東南隅櫓

f:id:hanyu_ya:20210207170649j:plain姫と公達のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207170726j:plain舞妓のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171042j:plain二条城の築城主、徳川家康のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171122j:plain二条城に行幸した、家康の孫娘の夫、後水尾天皇のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171211j:plain桜の園をバックにした人力車のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171330j:plain二の丸庭園の漆喰塀をバックにした竹林のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171406j:plainライトアップされた松と桃山門

f:id:hanyu_ya:20210207171459j:plain二の丸の障壁画「松鷹図」と制作者である狩野探幽のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171555j:plain桜の園の石垣をバックにした尾長鶏のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171631j:plainライトアップされた南中仕切門

f:id:hanyu_ya:20210207171712j:plain明治天皇のイルミネーション

f:id:hanyu_ya:20210207171754j:plain大正天皇のイルミネーション

 

 振り返ると、ちょうど月がいい具合に出ていて、折り返し地点からの帰り道は、月とイルミネーションの競演を堪能しました。後で調べたら、前日が今年最初の満月でした。ちなみに1月の満月は「ウルフムーン」というそうです。

f:id:hanyu_ya:20210207174157j:plainライトアップされた松と十六夜の月

f:id:hanyu_ya:20210207174236j:plain漆喰塀をバックにしたイルミネーションの花と十六夜の月

 

 少し待てば容易にフレームから人を外せるほど少ない入場者だったので、普段の人出ならば絶対に撮れないだろう写真も撮れました。嬉しいやら悲しいやら……。

f:id:hanyu_ya:20210207174356j:plain東大手門正面。とてもイベント開催中とは思えない静謐な趣でした。

f:id:hanyu_ya:20210207184909j:plain唐門と築地塀。どちらも国の重要文化財です。これだけ引いた状態で人を入れずに夜の写真が撮れることは、この先ないと思います。

f:id:hanyu_ya:20210207185040j:plain唐門正面。今まで何枚も唐門の写真を撮ってきましたが、金の飾り金具をはじめ、これほどきれいに写っているものはないと思います。

f:id:hanyu_ya:20210207174633j:plain南門付近から見る唐門と築地塀十六夜の月

 

 終了時間の8時10分前に会場を出て城を後にし、二条城前駅から地下鉄に乗って京都駅まで戻り、8時半にはホテルに戻って、この日は終了です。