本日のBGMはラルク・アン・シエルのアルバム――「ray 15th Anniverary Expanded Edition」です。「ark」と「ray」が2枚同時に発売された1999年当時は今より金銭的に余裕がなかったので(今も余裕があるわけではないですが……)、「ark」1枚だけを買いましたが、15年後に記念エディションが出たので「ray」も購入。今では総合的に「ray」のほうが好きですね。「いばらの涙」「花葬」「Sell my Soul」「snow drop」はどれも名曲で、「trick」や「浸食」「死の灰」「the silver shining」もいい。つまり「HONEY」以外全部がいいという素晴らしいアルバムです。ネット情報などあまりなかった昔は、アルバム曲については買って聴いてみなければわからなかったので、収録されているシングル曲がアルバム購入の決め手でした。たとえアルバム曲が期待外れであっても、後悔が少なくてすむので。なので、22年前も「HONEY」が好きではなかったから、2枚に収録されているシングル曲で一番好きな「Pieces」が入っていた「ark」のほうを選びましたが、L'Arc~en~Cielというバンドはシングル曲よりアルバム曲に名曲が多く、そういった意味では、「ray」は実にラルクらしいアルバムの一枚といえます。
さて、昨日の幕張、先週の常滑と、2週連続でL'Arc~en~Ciel30th L'Anniversary LIVEに参戦してきました。25thラニバ以来のラルクライブです。ここ数年のラルクライブは転売対策でLiveQRアプリを介した電子チケットのみ、しかも顔画像データの登録が必要で、当日は入場時に運転免許証やマイナンバーカードなどの写真入り身分証明書との照合があり、加えて今回はコロナ感染対策で、指定の健康管理アプリをダウンロードしてライブと連携させ、ライブ前三日間の健康状態を登録しなければならないという面倒くささで、チケット申し込み時にそれらに同意しなければならず、そもそも当たるかもわからないのに、そんな説明ややりとりをするのが億劫だったので、いつも一緒に行っていたラル友にも声をかけず、一人で申し込みました。関東圏が当たらなければ、名古屋、大阪ぐらいまでは出向くつもりでしたし。
案の定外れましたが、数日後に愛知4公演のリセール抽選の案内メールが届いたので、土曜なら行けるかと思い、愛知スカイエキスポ(愛知県国際展示場)の二日目の公演に申し込みました。すると、その数日後、愛知の結果が出る前に、幕張公演の追加抽選の案内メールも届き、毎度毎度ラルクの結成周年記念アニバーサリーライブ(通称ラニバ)はチケット確保に苦労しているので、とにかくどっちでも行ければいいと思って幕張も申し込んだら、両方当選……。最近のラニバはセットリストが物足りないので、1回観られれば十分だったのですが、キャンセルはできなかったので、2回参戦することにしました。全部外れて1回も行けないよりはマシです。次の35周年はラルクも私も世の中もどうなっているかわかりませんし……。実際のところ常滑で聴いた「花葬」などのhydeの高音はかなりキビしい感じでしたし、今や何が起こるかわからず、コロナのような予想外のことが起きたとしても何ら不思議ではありませんから。
今回のツアーは大阪を皮切りに、福岡、名古屋、常滑、幕張、大宮、横浜、代々木で開催されますが、三日間の大阪と四日間の代々木以外は二日間公演になります。一日目と二日目のセットリストは多少違いますが、福岡公演の一日目と名古屋公演の一日目と常滑公演の一日目、福岡二日目と名古屋二日目は同じだったので、常滑の二日目も同じ二日目のパターンで、ラストナンバーは「あなた」だろうと思い、一曲前の「GOOD LUCK MY WAY」の途中で席を立ちました。どちらもCDですっ飛ばす曲の上、翌日は比叡山に行くため京都泊まりにしていたので。ここ数年のtetsu曲はどの曲を聴いても同じに聞こえ、アルバム「kiss」収録の「Link」はまだよかったのですが、「BUTTERFLY」収録の「Bye Bye」「GOOD LUCK MY WAY」「SHINE」「NEXUS 4」の4連発はさすがに食傷気味になり、勘弁してほしいというか、残念で悲しくなりました。「CHASE」「DRINK IT DOWN」「wild flower」という名曲があって救われていますが……。「Pieces」とか「死の灰」とか「瞳の住人」とかが書ける、kenとはまた違ったテイストのいいソングライターなのですが……ネタ切れというか、引出しがなくなったというか、枯渇してしまったのでしょうか。セットリストは「GOOD LUCK MY WAY」や「あなた」以外も、「HONEY」「NEO UNIVERSE」「STAY AWAY」「Driver's High」など、いつにも増して個人的にはどうでもいい曲のオンパレードでしたが、インディーズ時代の名曲「Dune」と、yukihiro曲で一番好きな「DRINK IT DOWN」が聴けたので、まあよしとしています。比叡山に行く用も果たせましたし、初めてセントレア(中部国際空港)に行く機会も得ましたから。
幕張公演は一日目だったので、ラストナンバーは一番好きな「虹」。泣いていませんが、心では泣いていました、感動で。この一曲を聴くために常滑と幕張に参戦したのだと納得し、報われた思いでした。幕張のほうは二日連続公演の一日目だったからか、hydeの声の調子も常滑の時よりよく、「花葬」の高音も気になるほどひどくはなかったので、大満足でした。10指に入るお気に入り曲「metropolis」や「CHASE」「As if in a dream」も聴けたので、結果的には2回行けてよかったです。それにしても、「DRINK IT DOWN」と「CHASE」を一日目と二日目に分けるところがニクイですねー。「XXX」は両日やるのに。だったら、「BUTTERFLY」収録のもう一つの名曲、「wild flower」が聴きたかったです。
ステージは真ん中で360度全方向から見えるように設置され、回転するようになっていました。それを取り囲むようにパイプ椅子が置かれた客席は一つ飛ばして座るようになっていて、感染対策がきちんとされているかをチェックしているような、場違いなスーツ姿のスタッフがライブ中も会場を巡回していました。水分補給以外はマスク着用、声出しは不可で、許されるのはハミングのみ。そのため、鳴り物公式応援グッズとして光るマラカスが販売されていました。一人参加だったからなのか、両公演とも隣や前の席は一人客のようでしたが(同行者がいる場合の申し込みシステムも面倒なので、単に席が分かれているだけかもしれませんが……)、みんなちゃんとそのマラカスを持っていて、「気合いが入っているなぁ、本当にラルクが好きなんだなぁ」と思い、嬉しくなりました。幕張の隣と前は男性の一人客でしたし。私は当たったのがメモリアルグッズ付きのS席だったので、今回は何のグッズも買わなかったのですが。過去に買ったTシャツやらマフラータオルやらが有効活用されずに、ほとんどタンスの肥やしになっていますし。
最後になりますが、遅ればせながら、祝福を。
結成30年おめでとう、L'Arc~en~Ciel!!!
いろいろ書き連ねましたが、好きな曲が多すぎて、もっとライブで聴きたい曲がありすぎて、「また「HONEY」「NEO UNIVERSE」か。もうこのへんはどうでもいい~」となってしまうというのが実情です。それでも、30年という長きにわたり質の高いバンドであり続けてくれて、今もライブで演奏を聴かせてくれて、本当に感謝しています。私が演奏曲を全部知っていて歌えるライブなんてやってくれるのは、もはやラルクさんだけですから。また演奏を聴ける日を楽しみにしています。もう一度「White Feathers」が聴きたい~、「All Dead」「ガラス玉」が聴きたい~。でも無理そうだから、せめて「Lies and Truth」「fate」「いばらの涙」「Pieces」「LOVE FLIES」「叙情詩」「星空」あたり、次は是非是非お願いします!
常滑公演の記念チケット画像
幕張公演の記念チケット画像
S席チケットに付いていたメモリアルグッズ。帆布バッグの中にバッグステージパスっぽいものと風呂敷のようなものが入っていました。風呂敷は同じでしたが、バッグとパスの色が常滑と幕張で違うところにラルクさんの気遣いを感じました。
風呂敷は広げるとこんな感じ。ツイルスカーフっぽいですが、裏が無地でスカーフとしては使いにくいので、風呂敷だと思います。
アンコール
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