4月の緊急事態宣言以降、一時期まん延防止等重点措置に変わっても、それ以上感染状況が改善しないため、平日は生活を維持するために止むなく仕事に行っていますが、休日は5月の10連休も7月の4連休もどこにも行かず。それ以外の土日も、月に1回宝塚を観に行くぐらいで、あとはステイホームに撤し、かれこれ3か月が経ちます。家でやることは山ほどあるし、ここ最近はオリンピアンたちが連日素晴らしいパフォーマンスを見せてくれているので、籠っていても全然苦ではありませんが。それに、いま外出するのは、感染のおそれ、マスク着用、猛暑という三重苦に耐えなければならず、そこまでして出かけたいところもないというか、そんな中で無理に出かけても自分が今までしてきた経験以上のものは得られない――とも思うので、特に我慢を強いられているというようなストレスもなく、おとなしくしている毎日です。
……ではあるのですが、10日ほど前にようやくワクチン接種の予約が8月後半の日程で取れたので、東京都の緊急事態宣言、神奈川県のまん延防止等重点措置が解除されたら、現在デスティネーションキャンペーンをしている東北にでも行こうと思っていました。しかし解除されるどころか神奈川県にも緊急事態宣言が出されることになり、そのうえ東京都の期間も延長されて8月末までに……。9月になれば事態がよくなると思える明るい材料もなく、下手をすればさらに状況は悪化して、休業休館が増えるなど、より活動が制限される可能性も無きにしも非ずといった現状なので、宣言が出る前に――と思い、昨日急きょパシフィコ横浜に来ているトリケラトプスに会いに行ってきました。定期的に日常とは異なる世界に触れてインプットやリフレッシュをしないと脳や精神が刺激されず動きが停滞し、感覚も鈍くなるので。
埴輪や土偶、遺跡などもそうですが、恐竜も一気に遠い過去――非現実世界に精神を連れて行ってくれる貴重な存在です。なので、昔は機会があれば見るようにし、恐竜とアポロが見たくてワシントンまで行ったりもしました――ニューヨークには行ったことがないのですが。スミソニアン博物館群の自然史博物館と航空宇宙博物館は世界随一の規模で、ブロードウェイミュージカルを観るより多大な刺激を与えてくれると思ったので。その後、トレドにあると思っていたエル・グレコの「トレド風景」がトレドに行っても見られず、メトロポリタン美術館にあると知ってからはニューヨークにも行きたいと思っているのですが、それしか目的がないので重い腰が上がらず、いまだに実現できていません。
閑話休題。夏休み企画で毎年のように日本で恐竜展が開催されるようになると、恐竜化石を見ることが大して稀少な体験ではなくなり、受ける刺激や感じる非日常性も薄れたので、わざわざ見に行くことはなくなりました。しかしながら、今回は現存するトリケラトプスの化石の中で最も完全で最良の保存状態の実物全身骨格が日本で初公開されるというので、久しぶりに足を運ぶことにしました。ちなみに、この化石はアメリカのワイオミング州で産出されたもので、白亜紀後期の北アメリカ大陸は東西が海で隔てられていたと考えられていて、東側がアパラチア大陸、西側がララミディア大陸と呼ばれています。
トリケラトプスの「レイン」
妖しくライティングされた「レイン」
「レイン」についての説明
「レイン」の皮膚化石。当然のことながら皮膚は骨よりも柔らかいので、ここまできれいに残っているのは稀少。私も皮膚化石の現物を見るのは初めてでした。
皮膚化石についての説明
ティラノサウルスの「スタン」
「スタン」についての説明
「スタン」と「レイン」
トリケラトプスの幼体その1
トリケラトプスの幼体その2
トリケラトプスの幼体その3。後ろにいるのはデンヴァーサウルス。子供の時のトリケラトプスはこんなに小さいのです。
横から見たデンヴァーサウルス。さすが鎧竜、見事な骨です。
トリケラトプスの成体と幼体の差はこんな感じみたいです。
世界で初めて脳腫瘍が発見されたゴルゴサウルスの「ルース」
ハンパない大きさの大型翼竜ケツァルコアトルス。この大きさで空を飛べるのが不思議です。どんな翼なのか……。
金曜は21時まで開場しているので4時半まで仕事をしてから横浜に向かい、会場内に「美食恐竜のキッチン」というフードコーナーがあることは事前に調べて知っていたので、そこで夕飯を食べようと思っていたのですが、最寄りのみなとみらい駅からパシフィコ横浜に行く途中に横浜ベイホテル東急があり、神奈川県の緊急事態宣言は週明けからなので、今ならまだ7時までにオーダーすればアルコールが飲めるのではないかと思い立ってホテル内にある「カフェトスカ」に寄ったのですが、残念ながらノンアルコールのみでした。仕方なくブレンドコーヒーを頼み、せっかくなのでケーキも注文するとコーヒーがお代わりできたので、クラブサンドを追加して食べることに。そのため食べ過ぎて恐竜コラボフードは食べられなかったのですが、せめて何か買って帰ろうと思い、グッズ売り場を覗いたら、「翼竜の玉子」というお菓子を発見。「もしやこれは……」とピンときてパッケージの裏側を見ると、思ったとおり、さいとう製菓の商品だったので、迷わず購入しました。「萩の月」と「かもめの玉子」は、出合ったら必ず買う、大好物の東北銘菓なので。
横浜ベイホテル東急「カフェトスカ」のクラブサンド
「翼竜の玉子」。外側はココア味のカステラ生地で、中身はチョコ味。「かもめの玉子」とは別物で、チョコあんの人形焼に近かったです。