今日はクリスマスです。Merry Christmas!
イブの昨夜は、高校時代からの友人と海外旅行の打ち合わせで使っている恵比寿のフレンチレストランでクリスマスディナーを食べ、丸ごとの鮑や、さくら和牛に舌鼓を打ってきました。キノコ好きなのでシーズン本番の秋は好んでフレンチを食べに行くのですが、先月は毎年行っている代々木のフレンチレストランの予約が取れず当初の予定よりひと月遅れで月初に行き、先週は仕事仲間との忘年会が中野のフレンチレストランだったので、なんと今月三度目のフレンチ(笑)。いくらなんでもエンゲル係数高すぎ~と思いますが、9月までほとんど外食をしなかったので、まあいいやと思っています。オミクロン株の足音がヒタヒタと聞こえてきて、また遠からず思うように外食ができない日が来るかもしれませんし。みんなそう思って今のうちに外で食べているのか、週末の店はどこもかしこも混んでいて、恵比寿の店も予約は取れましたが満席で、その日のテーブル席は入れ替え制とのこと。タイムリミットを気にしながらコースを食べるのも落ち着かないので、いつもは客席として使用していないカウンターに席を作ってもらい、そこだけ時間制限なしにしてもらいました。
プティフルールはサンタさんとキノコでした。クリスマスディナーならではです。
ということで、クリスマスイブに気が済むまで豪勢に飲み食いしたので、クリスマス当日はおとなしく終日巣ごもり。「青天を衝け」の再放送を見、午後指定にした配送業者が異なる再配達の荷物を四つ受け取り、3時半からは例年のごとく全日本フィギュアをテレビ観戦しながら年賀状を書き、夜の女子フリー最終グループの滑走前になんとか書き終えました。元旦に届くのは今日までの投函分ですが、平日はまとまった時間が取れないので仕方がありません。
女子シングルの優勝は坂本選手でしたが、今回の全日本は紀平選手が欠場のため、順当な結果。トリプルアクセルはなくても、ジャンプの質が他と違いすぎるので。元々日本人には珍しい高さと幅のあるダイナミックなジャンプを跳ぶスケーターが、自分の長所を自覚して、トリプルアクセルの習得を捨てて、その他の完成度を高めることを選び精度を上げてきたのだから、紀平選手以外は勝てません。紀平選手も坂本選手に勝つためにはトリプルアクセルの成功が絶対条件だったでしょう。つまり、足に不安を抱える今の状態では、強行出場しても五輪切符は決まらなかったので、回避は妥当な判断ということです。
アイスダンスの優勝は小松原組で、大ちゃん(髙橋大輔選手)ペアは去年に続いて2位でしたが、今日のフリーダンスの得点は上だったので、実に惜しかった。リズムダンスの転倒がなければ――と思いはしますが、あんなケアレスミスをしていてはオリンピックではとても通用しない、とも思います。正直なところ、フリーダンスでも大ちゃんは時々ふらついているように見えましたが、曲を表現するのが小松原組より勝っていたと思います。小松原組は日本人スケーターによく見られる几帳面さや真面目さからくる硬さが抜けきれず、SAYURIの世界を表現しきれていないと思いました。かつてSAYURIを演じた宮原選手もそうでした。国民性ゆえにか日本人スケーターにありがちな几帳面さ真面目さからくる硬さは、丁寧さキッチリさといえば聞こえはいいのですが、言い換えれば、型にはまった面白味のなさでもあります。小塚崇彦さんや中野友加里さんのスケートがそんな感じで、それゆえ殻を破れませんでした。SAYURIとか蝶々夫人とかの題材は、スケーティング技術はもちろん重要ですが、それ以上ににじみ出る昏い色気が必須なので、基本的に恵まれた生活を送っている今の日本人に厳しい道を歩んだ彼らを表現するのは難しいというか、無理だと思います。なので、外国人が取り上げるのはいいのですが(完全に別物として見るので)、日本人は下手に手を出さないほうがいいテーマだと思います。それと、小松原組に関しては、男性が人種的にはアメリカ人で、持ち味など欧米選手と同じ土俵で戦っているため、現時点では彼らに勝てないと思うので、世界に出たときには、欧米の選手とは違う魅力で勝負している髙橋・村元組のほうが通用する可能性があるように思えます。とはいえ、全日本の結果を軽視することはできないだろうから、オリンピック代表は小松原組で世界選手権代表は髙橋・村元組、あるいは、可能ならば、オリンピック代表の個人戦は小松原組、団体戦は髙橋・村元組になればいいと思います。
明日の男子フリーは生観戦です。おそらくユヅ(羽生結弦選手)の最後の全日本ですし、世界初のクワドアクセル(四回転半)が実現する世紀の一瞬に立ち会えるかもしれないので。会場はさいたまスーパーアリーナで、日帰りで行けますし。今月行われるはずだったグランプリファイナルは、ネイサン(・チェン選手)とジェイソン(・ブラウン選手)とリーザ(エリザベータ・トゥクタミシェワ選手)が出るので、チケットが当たれば大阪まで見に行くつもりでしたが、オミクロン株のせいで大会自体がなくなってしまいました。そして、渡航直前のインフルエンザ感染でキャンセルする羽目になった平昌オリンピックのリベンジを果たそうと思っていた北京オリンピック現地観戦の望みもコロナウィルスのせいで絶たれました。せめてユヅとショーマ(宇野昌磨選手)の真剣勝負――最後になるかもしれない直接対決の頂上決戦をこの目で見なければ、長年のフィギュアスケートファンとしてはやりきれません。チケットが当たって、観客を入れての大会が実施されて、本当によかったです。
※12月27日追記
なんと、大ちゃんペアが世界選手権の代表に決まりました~\(◎o◎)/!