抗生物質を処方してもらって体調も改善したので、当初の予定どおり飛び石連休は奈良と高野山に遠征し、先週末は俳友と等々力渓谷に行ってきました。遠征記は長くなるので後日にまわします。
等々力渓谷の谷沢川に架かる利剣の橋。左奥は稲荷堂で、その隣の龍の口から出ているのが不動の滝。
不動の滝から上に登っていく参道から見る等々力不動尊の舞台
舞台から見える紅葉その1
舞台から見える紅葉その2
本堂と山門の間にあるイチョウ
すぐ近所なので、足を延ばして野毛大塚古墳にも寄ってきました。
野毛大塚古墳の円墳部。陽が差している西のほうに前方部と造出部がある帆立貝式古墳です。
円墳の頂上は舗装されていて、埋葬品についての説明タイルが嵌め込まれていました。
野毛大塚古墳は5世紀初頭に造られたものらしく、古代の遺跡としてはそんなに古いものではありませんが、折りしも3週間ほど前に江戸東京博物館で特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」を見たばかりだったので、古代人の足跡は関西や東北だけでなく東京にもたくさんあるのだと改めて思いました。今は近現代的な建築物が密集する大都会で、江戸時代より前は湿地帯の未開地のような気がしていましたが。
特別展で展示されていた縄文海進時代の奥東京湾の海岸線図
海岸線の変化についての解説
関東の貝塚分布図
東京の貝塚分布図
土偶その1「多摩ニュータウンのヴィーナス」。大英博物館の土偶展でも展示されたメジャー土偶みたいです。
土偶その2。この単純な造形で笑顔がきちんと表現できているのがスゴイです。
土偶その3。ものすごく省略しているのに、何故か眉やら鼻の穴やらはちゃんと作られているのが不思議です。
土偶その4。右上の77番を筆頭に、かなり個性的な面々。
「東京の縄文土偶100」についての解説。100体の土偶が展示されていました。
なかなかおもしろい展示でした。縄文海進時代は大宮の氷川神社あたりまで海が迫っていたことが確認できたので、それだけでも収穫でした。