毎度のことですが、時間がなくて記事をアップするのが遅くなりましたが、先週日比谷で宝塚宙組公演「王妃の館」と「VIVA！FESTA！」を観てきました。いい公演でした。コメディタッチでしたが、テーマもしっかりしていましたし。久しぶりに「やっぱ宝塚好きやねん」と思いましたから。
まぁくん（朝夏まなとさん）演じる主人公の北白川右京、一見どうかと思うスーツの着こなしといい、蛸のようなクネクネした動きといい、かなりのハマリ役だと思いました。ルイ16世役のゆりか（真風涼帆さん）は、背が高くて、スタイルも細すぎずバランスがよくて、声も低くて、もはや男にしか見えません。ロミジュリの「死」役が懐かしくなりました。けれども、ショーのゆりかは明らかにきつそうでしたね。特にソーラン節の力唱から野心にあふれる人々のリーダーに続くあたりが。来たる真風体制を象徴するようなシーンでしたが、宝塚のトップスターは体力勝負ですから。チギ（早霧せいなさん）も退団会見で「肉体も精神も体力も今のままでいられるなら、ずっと宝塚にいたいけど、そんなの無理だから」みたいなことを言っていたので、相当きついのだと思います。特に、ほぼ出ずっぱりのトップスターは。
それと、ずん（桜木みなとさん）が四番手ポジションを確立したように思いました。今回かなり使われていましたので。花の95期で、こと（礼真琴さん）は星組二番手、雪組から月組に異動したレイコ（月城かなとさん）も二番手が見えていますから。本人も頑張っているのでしょう。見た目の幼さが薄れて大人っぽくなり、路線のイケメンになりました。
あと、ショーは、マタドールのシーンがよかったです。牛ダンスが素晴らしかった。
娘役トップのみりおん（実咲凛音さん）は、まぁくんよりひと足早く今公演で退団ですが、個人的には、最後までしっくりきませんでしたね。とにかく華が感じられなくて。歌、ダンス、芝居のすべてをそつなくこなす娘役だったので、毎度毎度「もう少し華があればなぁ」と思ったまま終わりました。トップスターを支える娘役としては優秀だったと思いますが。ともあれ、お疲れ様でした。まぁくんにとっては、よい相手役だったと思います。
