羽生雅の雑多話

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宝塚メモ~「邪馬台国の風」「Sante!!」辛辣コメント

 本日、宝塚花組公演「邪馬台国の風」と「Sante!!」を日比谷で観てきました。一緒に行ったヅカ友と言葉が出ないほど、近年稀にみる駄作でした。幕間に友人は「途中で寝そうになったけど、寝ても悔いのない内容だった」とこきおろしていましたし、私は私で、15分おきに時計を見るような有り様。笑っちゃいそうになるほどおもしろくなくて、クライマックスの仲間が全滅して主人公も死んだかという場面では、我慢がならず、つい鼻で笑ってしまいました。いやはや……。
 
 相変わらず歌もダンスも見るべきところがない上に、滑舌が悪くて兵士仲間の名前はほとんど聞き取れずという、生徒の技量もさることながら、今回は脚本・演出が酷すぎでした。大劇場でやるほどではないというか、それ以前の問題で、ミュージカル化するような話ではないと思いました。何の話なのか、何が言いたいのかさっぱりわかりませんでした。内容がなさすぎ。
 
 それにしても、こうまで作品に恵まれないと、いささか花組生が気の毒にもなってきましたね。現トップの体制になって、生徒たちがステップアップできるような作品にまったくあたっていないように思います。下級生は他組が羨ましいのではないでしょうか。だいもん(望海風斗さん)は雪組に異動してよかったと思います。現花組では浮いてしまいます――今回のショーの美穂圭子さんのように。キキ(芹香斗亜さん)も異動でよかったのではないでしょうか。今の花組にいても彼女はこれ以上成長できないと思います。
 
 二番手のキキは、おそらく花組生として今回が最後の公演なのに、まったく人物背景の描かれていない、掘り下げようのない敵の武将役で、衣装も真っ黒けでずっと同じ、なんかかわいそうでした。三番手のカレー(柚香光さん)も主人公の仲間その一という感じで、見せ場なし。ショーは、変わりばえしない藤井作品で、またかという男役の女装と、キレのないダンスの黒燕尾シーン……正直なところ、マギー(星条海斗さん)と美穂圭子さんの専科二人がいなければ撃沈していた作品でした。
 
 終演後、友人はこうも言っていました。「これで雪組と同じ値段はないよね」と……。そのとウり!(by榎木津礼二郎