羽生雅の雑多話

引越してきました! 引き続きよろしくお願いします!

上野雪景色~上野東照宮&特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」in国立科学博物館

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

 年末年始は大晦日から元旦にかけて親元に顔を出しただけで、あとは巣ごもり、明智家系譜&年表づくりに明け暮れていました。というのも、休みの前半に突然天啓のように意外な可能性に思い至ったからです。この説がありえるのか、大掃除もロクにせず検証に没頭したので、結局遠征記は手付かずのまま仕事始めを迎えることと相成りました(検証は続行中)。感覚的にはあっという間でしたが、同じ姿勢でPCに向かっている時間が長かったせいか、ここ数日腰が痛くて困っています。3連休は年1のスキーなのに(笑)。

 

 さて、昨日の東京は何年ぶりかの大雪でした――が、現在国立科学博物館で開催されている特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」の入場予約を入れていたので、上野に行ってきました。会期が12日までで、この日を逃すと行けなかったので。10月14日から始まった特別展で、10月以降はバタバタしていて都合がつく日がわからなかったので、3か月もやっていれば会期中のどこかで行けるだろうと思い、とりあえず前売券を買っておいて、最初の予約を12月の20日過ぎに入れたのですが、年内は忙しくて行けそうもなく、数日前にキャンセル。改めて日時指定の予約を取り直し、土日と年末年始休暇は避けたかったので、それを外したら1月6日しかありませんでした。

 

 ならばついでに初詣にでも行こうかと思い、明治神宮日枝神社神田神社など近場の神社を調べていたら、最寄りの上野東照宮に数量限定のお正月の御朱印、そしてなんとパンダ印なるものが押された御朱印が期間限定で授与されていると知ったので、上野東照宮に行くことに。東照宮主祭神東照神君こと徳川家康なので、改まってお願いしたいこともなかったのですが……。予報どおり雪が降りはじめて、お参りは日を改めようかとも思ったのですが、平日でこの悪天候ならば、いつも混んでいる韻松亭も予約なしで入れるのではないかと思い、また雪なら雪で上野公園界隈は雪景色も風情があり、雪の少ない東京ではねらってもそうは見られないものなので、当初の予定どおり昼で仕事を切り上げて、上野へと向かいました。

 

 上野駅に着いて、いよいよ本降りになってきた雪の中、まずは韻松亭に行ってみると、思ったとおりすぐに入れ、「花籠膳 雪」と、寒かったので晴耕雨読のお湯割りを注文。

f:id:hanyu_ya:20220106235644j:plain雪の韻松亭横山大観がオーナーだったこともある明治8年創業の老舗

f:id:hanyu_ya:20220106235718j:plainランチメニューの「花籠膳 雪」。焼酎を飲んでいたので、ご飯と汁椀はあとで持ってきてもらうことにしました。

f:id:hanyu_ya:20220107003614j:plain会計の前にあった鏡餅。伊勢エビがぴったり似合う大きさの鏡餅を手に届く至近距離で目にすることも少なくなったので、「鏡餅って元来こうだったよなぁ」と感慨深く思い、支払い時に撮っていいか訊いて承諾いただき撮影させてもらいました。

 

 1時間ほどかけて食事を終えると、上野東照宮に参拝。御札授与所で目当ての御朱印をいただいたあと、拝観料を払って透塀の中に入り、キンキンキラキラの社殿を間近で見てきました。

f:id:hanyu_ya:20220107000024j:plain透塀越しの拝殿。重要文化財。慶長4年(1651)に三代江戸将軍家光が造営。2013年に修復を終えたばかりなので金ピカです。

f:id:hanyu_ya:20220107000054j:plain雪の拝殿(右から)

f:id:hanyu_ya:20220107000125j:plain雪の拝殿(左から)

f:id:hanyu_ya:20220107000201j:plain雪の本殿(脇から)

f:id:hanyu_ya:20220107000234j:plain数量限定のお正月御朱印。拝殿と牡丹の絵が入った華やかな御朱印です。今の季節はぼたん苑が開園しています。

f:id:hanyu_ya:20220107000559j:plain御朱印についての説明。右から「天海僧正東照神君藤堂高虎」だそうです。

f:id:hanyu_ya:20220107000625j:plainぼたん苑入口にあった牡丹。雪をかぶっていてよくわかりませんが、「今猩々」とのこと。

f:id:hanyu_ya:20220107000708j:plain期間限定のパンダ押印入り御朱印。日光や久能山の他にも東照宮は全国至る所にありますが、パンダ印が押せるのは上野だけでしょう。しかも双子パンダです。芸が細かい!

f:id:hanyu_ya:20220107000811j:plain参道から見る旧寛永寺五重塔雪景色の正面バージョン

f:id:hanyu_ya:20220107000910j:plain参道から見る旧寛永寺五重塔雪景色の斜めバージョン

 

 東照宮を後にすると、来た道を少々戻り、初詣は神社にしたかったので行きには通り過ぎた清水観音堂に参拝。朱印帳を持ってこなかったので紙で御朱印をいただき、授与所に元三大師みくじがあったので引いたら吉でしたが、内容はよかったです。

f:id:hanyu_ya:20220107001024j:plain雪の清水観音堂。寛永8年(1631)に天海が京都の清水寺に倣って建立したので、不忍池が眺められる舞台が作られています。広重の「上野清水堂不忍ノ池」には春の桜が描かれていますが、冬の雪もいい感じで、「浅草金龍山」と足して二で割ったような景色でした。

f:id:hanyu_ya:20220107001055j:plain韻松亭に行く前に通り過ぎたときに撮ったバージョン。真ん中の月の松がまだわかりやすかったです。2時間ぐらいの差ですが、雪の量が全然違いました

 

 ミイラ展は4時からの予約だったので、3時40分に科博に行くと、入場は15分前からとのことで、5分ほど待つことに。係員に「入場するまでに3か所でQRコードを提示するのでご用意を」と言われたのですが、寒さのせいかスマホの電池の消耗が激しく、そのとき3%だったので、待っているあいだ気が気ではありませんでした。入るときには1%になっていて、どこかで電源を借りなければならないかとドキドキしましたが、なんとか3回クリアできました。

 

 予約制のわりに会場内は混んでいて、はっきり言って密でした。人が通れる通路を確保するためにスタッフが会場内を頻繁に行き来するほどで、これで人数制限しているのかという状態。会期終了間際とはいえ、こんな有り様では感染対策にならず、事前予約制を取っている意味がないと思いました。子供連れも多く、「そういや、まだ冬休みか」と、今さらながら思い出し、子供にはかなわないし、子供にこそ博物館の展示は見てほしいので、ざっと見て20分ほどで出てきました。じっくり見るような環境ではなかったこともありますが、展示品を前にしてもそれほど興味が湧かず、すっ飛ばすことに躊躇もなかったので。

 

 では何故わざわざこんな雪の日に見に来たのかと思ったのですが、展示品を見に来たというよりも、現在の研究でこんなことまでわかるようになったのだということを知るために来たのだと思いました。展示されていた発掘品は過去に見た物と変わりばえしませんが、技術の進歩によって研究成果はその頃より格段に上がっているので。今どういう研究が可能になっていて、この研究によってどういうことが判明したのか、また今後知り得るのか、それを知れたのは収穫だと思いました。言うなれば、可能性の確認――といったところでしょうか。

 

 科博は好きなので、いつもは常設展にも寄るのですが、今回は寒さで気力がなく、雪で交通機関が乱れる前に――とも思ったので、5時前には博物館を出て帰宅。帰ったら上野よりも小降りだったので、玄関前の雪かきをしました。