さかずきに ひとひら浮かぶ 桜花
面上げれば 嵐とぞ知る
飛鳥山 桜の下に つどう人
昔も今も 花は言い訳
散る桜 ともに興じる友あらば
花の終わりも楽しかりけり
最近相次いで、花見後の課題だった三句が句会メンバーから送られてきたので、ゴールデンウィーク初日は下手な歌を作って過ごしました。私は平安オタクということもあって俳句より和歌のほうが馴染み深く、かつ五七五にまとめる才がないので、昔から三十一文字でよしとしてもらっています。
花見の次の次の週――先々週の土曜は、ちょっとした縁があって、仕事仲間と共に某旅行会社主催の日帰りツアーに参加してきました。山手線の内側を歩くというシリーズの4回目で、江戸古地図を見ながら東京の中心である四谷、赤坂、青山界隈を徒歩で巡るツアーです。コースは下記のとおり。
四ツ谷駅→迎賓館(紀州徳川家中屋敷跡)→真田濠→喰違見附跡→ホテル・ニューオータニ(彦根藩井伊家中屋敷跡)前→紀尾井坂→清水谷公園(紀州徳川家上屋敷跡)→東京ガーデンテラス紀尾井町(グランドプリンスホテル赤坂跡地)→麹町中学校前→赤坂見附跡→議長公邸(東京女学館・華族女学校跡)前→日比谷高校前→日枝神社→勝海舟・坂本龍馬師弟像→赤坂氷川神社(浅野土佐守邸宅跡)→勝海舟邸宅跡→豊川稲荷→高橋是清翁記念公園(邸宅跡)→明治神宮外苑・御観兵榎→聖徳記念絵画館前→神宮球場→外苑前駅
昼食・トイレ休憩を含めて約6時間、歩行距離にして約7キロ、最初から最後までしゃべり続ける圧巻の解説者兼引率者以外はただ黙々と、ひたすら歩く街歩きでした。けれども、これぞDiscover JapanならぬDiscover Tokyoという感じで、まさしく東京再発見。知っているようで知らない、まだ見ぬ東京がまだまだあるなと、つくづく思い知らされ、いい勉強になりました。久しぶりに知的好奇心が刺激されました。特に、海舟の邸宅跡地には碑があるだけで、屋敷そのものは影も形もないので、今まであえて訪れはしなかったのですが、改めて現地に来てみると、「彼の赤坂氷川邸は氷川神社の近くにあったからそう呼ばれたのだろう」とか、「ここにあった家に和宮や天璋院が遊びにきたんだな」などと思い、実に感慨深いものがありました。DJナビこと、ナビゲーターのF氏、素晴らしいガイドをありがとうございました(ハードツアーに同行してくれたSさんもありがとう&お疲れ様でした)。日枝神社では、節分の時から気になっていた数量限定の明治150年記念朱印帳もゲットできたので、疲れたけど大満足の一日でした。
翌日は当然のことながら筋肉痛でしたが、気合で月組公演をリピートしてきました。この公演でなければ挫けていたかもしれません。最近宝塚に行くときは筋肉痛であることが多い気がします。ライフスタイルはそれほど変わっていないので、明らかに年のせいでしょう(笑)。劇場まで無事に辿り着ければ、あとは座っているだけなのでいいのですが。